yumeka

TALK ABOUT : The Edge of “VOGUE HOUSE”

In Music on 2014/03/23 at 9:45 pm

 

空間を裂く特徴的なスネアとハネたビート

そしてゲイカルチャーを匂わせるサウンド。

 

USのゲイカルチャーにルーツを持つ”VogueHouse”が2011年頃から音を先鋭化させ、

ベースミュージックとその周辺へと、50年の時を越え影響力を拡大させている。

 

TALK ABOUT : The Edge of  “VOGUE HOUSE”

今回は先日来日していたIkonikaが原宿でスピンするなど、再び注目され始めているVogue House (ヴォーグ ハウス)の先っちょをまとめていきます。歴史が長い分、冗長になってしまうのを極力避けましたのでどうぞよろしく。

 

赤文字はリンクです、レーベル、資料などへ。

追記 Vogueのトップアーティスト、MikeQのインタビューをWasabeatでさせて頂きました、どうぞ
http://www.wasabeat.jp/news/303-mikeq-interview
追記2 VogueとBassのミックスを録りました。聞いてね!

VogueHouseを説明するにはVogue/Ballroomカルチャーから説明しないといけないのですが、一口にVogueというにはVogue/Ballroomカルチャーは歴史が長く馴染みの無い人にはとっつきにくく、よくわからない場合もあるかと思います。なので簡単に現在までのVogueの解説をしてからVogue Houseの話をしたいと思います。

Vogueは大体1960年代から、アメリカ、黒人のゲイコミュニティを発端として1970年代に確立されたダンススタイル。ここらへんのクィア、LGBTコミュニティとダンスミュージックの関係性の話はとっても面白いんだけど長くなってしまうので今回は省略。

VogueとBallroomカルチャーに関して詳しくは

など、ヴォーギング / カルチャーとかで調べると日本語記事結構ヒットしますのでそちらまで。

さて、ダンスの要点は女性の動きの美しさ、妖艶さ、上品さ、などを表現し競う事で、ダンサーはHouseと呼ばれるダンスグループに分かれ所属している(ex:House of XXX等)これはセクシャルマイノリティであることで行き場を失っていた時代のBallroomカルチャーに由来するらしくトップはFather/Mother何々と名乗り/呼ばれ、昔は家族同然の付き合いをすることもあった。

Vogueing(Vogue danceすること)は主に3つのスタイルに分かれる。

オールドウェイ

~1980までのシンメトリー、上品さ、精度を特徴とする

ニューウェイ

90年代のスタイルで幾何学的ダンスパターン(クリック)、手首と手先の動きの速さと精度(アームズコントロール)を特徴とする。ちょうど90年、マドンナの曲、’Vogue’のPVにHouse of Ninjaのレジェンド、故 Wiili Ninjaがバックダンサーとして参加しVogueingは一躍、大衆化した。

Madonna – Vogue

Malcolm Mclaren – Deep in vogue

ヴォーグフェム

95年~女性の動きの誇張され、バレエ、ブレイクダンス、モダンダンスに影響を受け手/キャットウォーク/ダックウォーク/ディップフロア/パフォーマンスの要素からなっている。

さらにドラマティックソフト&カントに分れる(ヴォーグフェム-ドラマティックが現在主流の模様)

4拍目の特徴的なスネアに合わせスピンしフロアにダンサーが倒れるのに合わせて観客も腕を振り下ろすのが楽しそう

昔からクラブで車座になったりランウェイを設置したり広い場所を借りたりして披露/コンテストそしてバトルがある。

この際MCがいるが、ダンサーが踊っている間はChant/Cunt(チャント/カント)という特徴的な掛け声でリズムを取っている。(なんかみんなカキクケコとかチャチチュチェチョらへんが好きっぽい、あとビッチ)

スクリーンショット 2014-03-23 12.42.52

音楽の話に戻ろう、VogueHouseにはクラシックスが何枚かあり、Ballroomシーンに受け入れられてきたサウンドである。

Masters at Work – The Ha Dance(1991)

Armin van Helden – Witch Doctor(1994)

E.G. Fullalove – Didn’t I Know (Divas To The Dancefloor…Please) (1995)

Robbie Tronco – ‎ Walk 4 Me (1995)

MAWのThe Ha Danceのサンプリングは今でも使われておりこれがVogueHouseを象徴する曲とも言える。土着的なChantとそれに合わさるシンセ、特に特徴的なスネアはどのVogueHouseにも入っていると言っても過言ではない。ここから11年までのVogue資料が見つからなく動画をみるくらいしかできなかったのだがそれまではVogueクラシックスやゲイ受けするハウスも流れていた模様だ。

特にMFSBのLove Is The MessageのブレークスはVogueに向いているブレークスで踊りやすい。最近ではサンプリングされる事はないがビートをコピーしたのは未だに耳にすることもある。

MFSB – Love Is The Message(1974)

上記のヴォーグ-オールドウェイのヴォーギング動画でも使われているのがわかりやすいだろうか

また、時のヒット曲やBallroomカルチャーに受け入れられる曲をサンプリングして曲を作る事がVogueHouseもしくはHa Tracksと呼ばれるようになって行く。(ここらへんはJuke/Footworkと似たような感じかな)また、ビートを作りCuntを乗せる事をVogueBeatzもしくは単にBeatzと呼んでいるようだ。

Father Tony (Ace) Louboutin – ThunderCat ha!

どうやらHOUSEの人もトラックを作るみたい

さてやっと本題、

そして2011年、FadeToMindからリリースされたMikeQ の The Master Blaster、そしてアルバムに収録されているThe Ha Dub Rewerk’dが昨今のVogueHouseのアイコン、ベースミュージックへの架け橋とも言える曲である。

MikeQ – The Ha Dub Rewerk’d

言わずもがなMAWのThe Ha Danceだが見事に今のサウンドになっている

MikeQがEP Let It All OutをリリースしたことによりVogueHouseのアーティスト、トラックメイカーに注目が集まったり、フォロワーが出てくるようになった。それにはRinseFMMadDecentがベースミュージックと共にVogueHouseをかけたりリリースしている役割が大きく、ベースミュージック界隈からVogueを盛り上げている。

新しいVogueHouseのオリジネーターと言える主なアーティストはMikeQVjuan AllureBokBokFrench FriesKingdomといったところだろうか。VjuanはハウスミュージックからVogueを主とするベテランDJ,アーティスト、BokBokは言わずと知れたレーベルNightSlugsのボス、L-Vis1990じゃない方である。

Kingdom – Stalker Ha

この不穏なトラック、フロアで聞いたことある方もいるのでは。NightSlugsよりリリース

Parris Mitchell – All Night Long feat. Reggie Hall (Bok Bok Remix)

動画はTHE BOOMCAST #30 • ClekClekBoom Fam B2B Specialより、トラックはWickedBassRecよりリリース

Vjuan Allure – Kid Conga (Rebounced) feat. Daniel Haaksman & MC Miltinho

Maddecent/Jefree’sよりリリースのアルバムVJUANAGEより。ところで、彼のwebサイトはとても見づらい。

Jay Z – Picasso Baby (MikeQ & J Heat Remix)

JerseyトラックBBMG Anthemで話題をさらったMoveltraxxの#DMP6よりB-moreとVogueの中間らへんのトラック

French Fries – Yo Vogue (House edit)

ミニマル系VogueHouseトラック、ベースミュージックとしてはインダストリアルベース系か。DirtyBirdから

Piri Piri – Quest (Neana Remix)

Jersey,B-more,Vogue,Techno,Houseで沸かせたBoilerRoomでのプレイも記憶に新しいNeanaのトラック

FACT TV: Mumdance 909 & sampler live set and studio tour

冒頭の909とオクタトラックによるヴォーグハウスがとても格好良い

今のトラック達はThe Ha~から比べると4拍目から裏拍に重点を置くサウンドも感じられたり、BaltimoreClubとJerseyClubとの相互の影響が感じられるサウンドも多く、何の気なしに耳にしている方も多いのではないでしょうか。ベースミュージックからといえば、BlockFMのHyperJuiceの番組、HypeMeRadioでもVogueHouseがさらっとかかっていたっけ 。春にはVjuanAllureが来日するみたいですし今後とも楽しみです。

この他にもテクノ系やちゃら目のハウス等Vogueサウンドが広がっていて、ハウスミュージックの系譜からBallroomカルチャーを通してベースミュージックへの接近は中々面白いんじゃないか、と思っています。
その他情報はDubspotのMikeQへのインタビュー、Vogueingのドキュメンタリーが英語わからなくても映像的に見てて面白いんじゃないかなーと、オススメです。

NYC Vignettes: VOGUE: A Twist On The Dance Floor

高画質版のオリジナルはVimeoに。動きの美しさと肉体美がいい感じです。

MikeQ (Qween Beat / Fade To Mind)@Dubspot ‘Wireless’ Interview: Influences, Ballroom, Vogue-House

2011年やそれ以前のBallroomカルチャーから追ってる人には遅すぎる話題でしたが、今のベースキッズ/ヘッズには面白い(僕がそうです)と思います、いかがでしょうか。有名どこ多すぎたかな。

何かコメントとかツッコミとか感想とかあったらお気軽に僕までTw:ymk_ah

やっぱ最後はこの曲で

では。Vjuanと同じネットラジオでDJをしていに感謝しつつ

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